「どのくらい飲ませたらいい?」
「ちゃんと成長している?」
授乳中は、不安に感じることも多いものです
母乳は
赤ちゃんがひんぱんに飲むことでどんどんつくられ
反対に、飲む回数が減るとその分減っていきます
決められた数字に合わせるのではなく
あなたの赤ちゃんとあなたにとっての
「ちょうどいい」をみつけていきましょう
【前半】母乳の量はどうやって決まる?
【後半】赤ちゃんが飲みやすい抱き方、深く吸いつく方法(4:15ころから)
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奈良県 やまださん
長年の不妊治療でやっと宿ってくれた命。出産するには高齢になってしまったので妊娠中は、無事に出産までたどりつけるのか半信半疑の日々を過ごしていました。出産後の育児のこと、授乳のことまで気が回りませんでした。漠然と「母乳で育ててみたいけど、母乳が出るか出ないかは体質によるもの? 高齢だと出ないのでは?」と勝手に思っていました。
産後初めての授乳から、母乳を飲ませた後にミルクを足す混合育児がスタートしました。産院ではミルクの調乳、哺乳びんの消毒はすべてお任せです。授乳のポジションも助産師さんが授乳クッションや枕、布団を駆使して赤ちゃんが飲みやすい高さを調整してくれました。
退院後、産院とのギャップに苦しみました。授乳ポジションが全く定まらない、授乳後のミルクの調乳、哺乳びん等の消毒等の負担は苦行に思えました。母乳の分泌量を増やしたいが、増やし方が分からない。ミルクを減らしたいが子が水分不足、栄養不足にならないか。手しぼりで搾乳をしても、搾乳量が増えていなかったのでそもそも母乳は出ているのか、という不安でいっぱいでした。
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思うように授乳できないことが悲しくて、私が母乳にこだわることで子の成長を阻害してしまうのならいっそ母乳育児を諦めてしまおうかとも考えましたが、母乳育児が母子共にメリットがあることを調べると諦めきれませんでした。
1ヵ月健診の時、助産師さんに悩みを打ち明けたところラ・レーチェ・リーグを紹介していただきました。生後2ヵ月を過ぎたころにメールで相談、その後ZOOMやつどいで授乳のポジションや母乳の分泌量を増やすためにどうすればよいか等のアドバイスをいただきました。どんな悩みや相談事も否定されることなく、気持ちに寄り添ってじっくり話を聴いていただきました。新たな心配事が出ても毎月のつどいで解消され、相談するつもりをしていなかった悩み事まで上手く引き出してアドバイスしていただけました。
慣れない育児で、心身共にヘトヘトになっていましたが肩の力が少しずつ抜けてきたように感じます。
混合育児から母乳のみの育児に切り替えようとミルクの量を徐々に減らしていたころをふりかえると、とにかく授乳回数を増やす。ミルクを足すならその分1回でも多く直接授乳することを心がけて過ごしました。外出先でうっかり授乳間隔が空いてしまい、乳腺炎にもなりました。母子手帳の成長曲線は身長体重共に帯の中には収まっているけど、横ばいで心配になりました。この時も、母子手帳の成長曲線は母乳やミルクで育つ赤ちゃんをひっくるめたグラフなので、母乳のみで育つ赤ちゃんのこの時期の成長曲線は母子手帳よりも緩やかであると教えていただき安心しました。
お陰様で、生後5ヵ月半にミルクを足さなくても大丈夫になり、苦痛で仕方なかった授乳は母子共にリラックスタイムに変わりました。外出する時の荷物が減り、出先で授乳するハードルも下がりました。もうすぐ生後10ヵ月、いまだに母乳が出ている実感は無いですが一時は横ばいだった成長曲線も6ヵ月頃から本来の位置に戻りました。このまま卒乳までのんびり母乳育児を続けたいと思います。
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(本文より一部紹介)
*「1日に何回も欲しがる」
赤ちゃんが1日に8~12回飲んでいるのは、この時期の授乳回数としてはごく普通のことです。胃の容量が小さいので、少し眠ると母乳は速やかに消化され、また次のおっぱいを欲しがる、これは赤ちゃんの生理的な欲求です。赤ちゃんの睡眠は細やかに浅い眠りから深い眠りへの移り変わりを繰り返しています。何回も目覚めては少量ずつ母乳を飲む、これはこの時期の赤ちゃんにとって自然なことです。また、夜はお母さんの母乳をつくり出すホルモンの値が高く、夜間に赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、より多くの母乳が分泌されるようになります。母乳の出をよくする、また保つために、夜間の授乳はたいせつです。
とはいえ、お母さんはこの欲求に答えようとして、寝不足になったり、疲れ切ってしまったり、何もかもがうまくいかないように感じられて涙もろくなったりすることもよくあります。こんなときはお母さんと赤ちゃんが効果的な授乳ができるように、周りからの家事支援や精神的サポートが不可欠です。
*「 直接飲んだ量を測っても数グラム、搾乳してもたくさんの量の母乳が取れない」
母乳の出始めのころは、思いのほか量が少なく感じるかもしれません。赤ちゃんはお母さんの乳房から母乳を飲みとることに慣れていく途上ですので、お母さんと赤ちゃん二人で何度も直接授乳の練習をしてみましょう。お互いに何回も刺激しあうことで母乳の量は増えていきます。
ここに掲載した情報はよくあるケースを想定しているため、すべての方に当てはまるとは限りません。
「つどい」に参加すると、よりあなたにマッチしたヒントが見つかるでしょう。あなたの今の悩みも気軽に相談できます。