赤ちゃんやお母さんの病気、手術など
何らかの理由で
授乳が難しく感じることもあるでしょう
一方で、そのようなときほど
免疫物質などを含む母乳の強みが発揮されます
それぞれの状況に応じた授乳方法を探るために
役立つ情報をまとめました
2021年世界母乳育児週間イベントより
小児科医 IBCLC 瀬尾智子さん
「赤ちゃんに出す薬の量に比べて母乳に出る薬の量は非常に微量」「一般的な薬:痛み止め、熱さまし、抗生物質などほとんどの薬は授乳できる」「特殊な薬の場合も調べることができる」など、気になる情報をわかりやすく。
国立成育医療研究センター
・授乳と薬について知りたい方へ
授乳中のお母さんがインフルエンザにかかったとき、赤ちゃんに母乳をあげて大丈夫? と、心配になるかもしれません。
母乳は、インフルエンザを含む多くの呼吸器疾患から赤ちゃんを守ります。また、母乳を介してインフルエンザが感染することはないと言われています。
新型コロナウイルス感染が広がる中、もしも自分が感染したら、母乳を続けて大丈夫? と、気になることもあるでしょう。感染症と授乳について、一般的に言われていることを知っておくことが、助けになるかもしれません。
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ラ・レーチェ・リーグは、設立当初から、少しでも母乳をあげたいと願うお母さんを応援し、やめることも含め、どのような選択にも寄り添ってきました。一度の授乳でも、かけがえのない母乳育児です。共感と支援が届き、一人ひとりの選択が尊重される、そんな社会を願っています。
北海道 えちごさん
初めて妊娠し、出産を経て子育てに奮闘していると、ふと孤独や孤立感を感じることがあるかと思います。私には、ダウン症の娘(現在小学3年生)を含む3人の子どもがおりますが、初めての子どもである現在高校2年生の長男を妊娠中にラ・レーチェ・リーグのことを知り、産前産後足しげくつどいに通いました。自分の話を聞いてもらい、先輩お母さんたちの経験談を聞かせてもらうだけで気持ちがラクになり、安心できました。一人じゃないと思えました。3年後に現在中学2年生の次男を出産後、強い黄疸が出て転院になったときも、ラ・レーチェ・リーグで適切な支援を得て、母乳育児を断念せずにすみました。
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さらに5年後、ダウン症児の娘を授かったときも、ラ・レーチェ・リーグから適切な情報を得ることができ、おかげさまで次男も長女も、病院では一時ミルクのお世話にはなりましたが、3人とも自宅では母乳育児を続けることができました。その後、介護や仕事復帰、ボランティア活動や子育て支援活動、家族の病気や起業なども経験しましたが、どんなときも、一人で問題を抱え込まず、一人で悩まずに、少し先ゆく人生の先輩に話を聞いてもらうこと、そして経験談を分かち合うことから自分が気づき行動していくことの大切さを実感しています。
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(本文より一部紹介)
授乳しようとしてもうまくいかなかったら、ちょっと休憩して赤ちゃんをなだめ、15~20分リラックスしてからもう一度やってみるのもいいでしょう。きちんと乳房を口に含んで吸うことが数回の試みでできることもあれば数日かかることもあります。自信をなくすかもしれませんが、自分を責めないようにしましょう。時間がかかるのです。
始めのころは吸うことのできる時間が短いですが、練習によって長くなっていきます。赤ちゃんがしっかり呼吸をしながら乳房を吸って飲み込むことを調節できるようになるためには時間がかかります。もともと生まれるはずだった「予定日」に近づくにつれ、赤ちゃんの母乳を飲む行動はよりスムーズになっていきます。
始めのころはどのくらい飲んでいるのか気にしないでいいでしょう。学習の過程に注目しましょう。あなたが忍耐強く応援してあげれば、赤ちゃんは母乳の飲み方を覚えるでしょう。そして乳房を口に含むのも上手になり、飲む時間も長くなるでしょう。
(本文より一部紹介)
ただ単に「ダウン症候群の赤ちゃんも母乳で育てることができますよ」ということだけではありません。 母乳育児は、 ダウン症候群の赤ちゃんとお母さんに特別な利点をもたらします。 母乳は赤ちゃんにとっていちばん優れた栄養で、消化しやすく、感染に対する免疫もたっぷり含まれています。母乳で育った赤ちゃんは、 呼吸器感染症や耳の感染症、腸管の問題をはじめ一般的な病気にかかりにくく、また、かかっても軽くすみます。これらのことは、ダウン症候群の赤ちゃんにとって特に大切なことです。なぜなら、もともと気道感染と腸の問題をおこしやすいからです。
母乳の利点に加えて、母乳を飲むときの身体のふれあいは、 ダウン症候群の赤ちゃんの発達を大いに助けます。 母乳で育てるということは、 毎回毎回お母さんと赤ちゃんの肌と肌とのふれあいが約束されるからです。 この肌がふれあう刺激によって、 ダウン症候群の赤ちゃんの能力はより高められます。 母乳を飲むときの口の動きは、 顔の筋肉の緊張を改善し、 また口と舌の協調運動を促します。
(本文より一部紹介)
このことについてもっと知るために資料を調べたところ、両方の乳房の形成手術を受け、なおかつ赤ちゃんを母乳だけで育てているというお母さんの話が、『ラ・レーチェ・リーグニュース』1983年7~8月号に載っていました。編集者のコメントは次のようなものです。
豊胸術、もしくは縮小術を受けても、手術の方法によって母乳育児が可能なことが多いのです。乳管が切断されたり閉塞されたりしなければ、授乳能力は影響を受けないからです。
ここに掲載した情報はよくあるケースを想定しているため、すべての方に当てはまるとは限りません。
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