被災されたことで、通常では思いもよらないようなさまざまな困難にあわれていらっしゃることと思います。そのような中でストレスからおっぱいが止まったように感じて、途方に暮れているのですね。
緊張したり不安を感じたりしたとき、お母さんは自分の母乳が「出なくなって」しまったかのように感じることがあります。実際、極度のストレスや恐怖で一時的に母乳の出が悪くなることはあっても、それは一過性のものであることが知られています。 母乳は乳房の中でつくられ、ホルモンによって押し出されるのですが(射乳反射といいます)、極度のストレスが加わると、このホルモンが出にくくなるといわれています。ですから、お母さんがリラックスして授乳できるようになれば、もとのようにたくさん出てきます。赤ちゃんが欲しがるたびに欲しがるだけ、どんどんおっぱいを吸わせるようにしましょう。そうすれば、またもとのようになりますよ。
(『だれでもできる母乳育児』356ページより抜粋)
赤ちゃんが元気で、いつものようにウンチやオシッコが出ていれば大丈夫です。また、ストレスの多い状況の中でも、おっぱいタイムは、お母さんも子どもも心が和み、落ち着くひとときとなることでしょう。
(改訂:2019年4月3日)
作成:「災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会」
災害時には、それまでと同じように授乳を続けられることが、お母さんと赤ちゃんのとって安心となります。災害時に役立つ情報をまとめました。
災害が起きたときも、それまでと同じように授乳を続けられれば、お母さんと赤ちゃんの安心となります。つどいに参加して、さまざまな母乳育児の情報を得ておくことが、いざというときの助けとなることでしょう。