赤ちゃんがよく泣くのは、母乳がたりないからではないかと感じられ、心配なのですね。避難場所で泣かれたりすると、周囲が気になり、どうしていいかわからなくなりますね。
授乳してから少ししかたっていないのにおっぱいを欲しがったり、泣いたりしても、このようなことはよくあることです。まず、泣いたら赤ちゃんに母乳をあげてみましょう。それでも泣くようでしたら、母乳がたりないからではなく、赤ちゃんの求めているものがほかにあるのかもしれません。おむつが汚れていないか、暑すぎたり寒すぎたりしていないか、抱っこされたいのではないか、おっぱいを吸いたいだけではないかなど、いろいろ考えられます。
(『だれでもできる母乳育児』96ページより抜粋)
母乳がたりているかどうかを知るためには、ぬれたオムツの枚数を調べます。紙おむつなら、 1日に5~6枚しっかりぬれていれば大丈夫です。また、うんちもよく出ていれば十分に栄養がたりている証拠です。そして体重が増え、生き生きして知的な関心を示すようなら、安心です。
(同78ページより抜粋)
具合の悪いときや、成長期のときなど、いつもより欲しがる場合もあります。赤ちゃんが欲しがるたびにひんぱんに、またゆっくりと時間をかけておっぱいを吸わせてかまいません。 赤ちゃんは、お母さんが不安に思う気持ちを敏感に感じ取って、泣いたりすることがあります。赤ちゃんは抱いていてもらったり、おっぱいを吸ったりすると安心するものです。お母さん自身もリラックスして、ゆったりした気持ちで母乳をあげてください。
作成:「災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会」
災害時には、それまでと同じように授乳を続けられることが、お母さんと赤ちゃんのとって安心となります。災害時に役立つ情報をまとめました。
災害が起きたときも、それまでと同じように授乳を続けられれば、お母さんと赤ちゃんの安心となります。つどいに参加して、さまざまな母乳育児の情報を得ておくことが、いざというときの助けとなることでしょう。