赤ちゃんが育つ源である「母乳」によい/悪いがあるかのように聞いて心配されているのですね。赤ちゃんの誕生をきっかけに、ご家族の食事や栄養をよりよいものにしたいという温かい思いが伝わってきます。
母乳育児をするためにお母さんが食べてはいけない、というものは、医学的な理由がない限り、特にありません。
妊娠中にお母さんが無意識のうちにおなかの中で赤ちゃんを大きくしていくように、母乳育児をしているお母さんは、授乳の間隔や授乳時間の長さを赤ちゃんに任せることで、特に意識しなくても、赤ちゃんにとって適切な量と質の母乳をつくり出すことができます。
ですから、お母さんが極度の栄養不良になっていない限り、母乳には赤ちゃんに必要な栄養が入っています。つまり、赤ちゃんは母乳を飲むことで、理想的な食生活のスタートを切っているのです。
一方、お母さん自身が健康でいるためにも、いろいろな食品(肉・魚・豆・乳製品・野菜・果物・いも・海藻・油脂等)のいろいろな部分(葉・茎・根・花・実等)をまんべんなく、あまり加工しないかたちで食べることが大切です。また、授乳中は水分を十分に取る必要があります。
振り返ってみて、バランスの取れた食生活をしている人は、母乳育児のために、特別に食生活を変える必要はありません。全体的に野菜の割合が少ないかも、と思い当たる場合は、授乳期間を食生活改善のための絶好の機会ととらえてみてはどうでしょう。
どのような食生活でも、母乳には赤ちゃんにとってぴったりの栄養が含まれますが、お母さん自身が元気に赤ちゃんを育てるためにも、いろいろなものを食べて栄養をとるのは望ましいことです。肩の力を抜いて、おいしいものをおいしく食べられるといいですね。
赤ちゃんに母乳をあげたいママが妊娠中から知っておきたい情報をまとめました。
ここに掲載した情報はよくあるケースを想定しているため、すべての方に当てはまるとは限りません。つどいに参加すると、よりあなたにマッチしたヒントが見つかるでしょう。