授乳お役立ちコミュニティNPO法人ラ・レーチェ・リーグ日本

menu

授乳のヒント

  1. ホーム
  2. 授乳のヒント
  3. なぜ多くのお母さんが母乳をあげたいと願うのでしょうか。

なぜ多くのお母さんが、わが子に母乳をあげたいと願うのでしょうか。

厚生労働省の乳幼児栄養調査(2015年)では、9割以上の妊娠中の女性が赤ちゃんを母乳で育てたいと回答しています。
「母乳で育てたい」という思いが理屈なしに心からわき出るお母さんも多いかもしれません。あるいは、母乳育児のさまざまな利点を聞くことで母乳育児をしてみたいという気持ちになる人もいるでしょう。
世界中のお母さんの経験談や科学的な根拠から、どんな利点があるのかをご紹介します。

【赤ちゃんにとってうれしい利点】

  • 赤ちゃんは、母乳を飲むときにお母さんのぬくもりを感じることで基本的信頼感を得やすいといわれています。
  • 母乳を飲むときに口を使うことで、あごと顔の筋肉が自然と適正に発達していきます。
  • 母乳は赤ちゃんにバランスの取れた成長をもたらし、成人してから肥満体質になるのを防ぐ効果もあります。
  • 母乳に含まれる物質が有害な細菌やウイルスの増殖を防いでくれるので、 いろいろな感染症にもかかりにくくなります。ほんの一滴の母乳の中にもたくさんの免疫や病気と戦う成分が含まれています。
  • 母乳には、赤ちゃんの脳と神経系の発達を促進する最適な成分が含まれています。
  • 母乳は赤ちゃんのニーズ(基本的欲求)に応えて、いつでもどこでも赤ちゃんの欲しいぶんだけあげられます。

【お母さんにとってうれしい利点】

  • 生まれたばかりの赤ちゃんにできるだけ早く乳房を吸ってもらうと、お母さんの子宮の収縮が促され、出血量が少なくなります。さらに授乳を続けることで、子宮が元の大きさに戻るのが早くなります。
  • 妊娠・出産・母乳育児は生殖の自然な流れです。母乳育児はそれ自体が楽しい経験だというお母さんがたくさんいます。
  • 母乳だけで育てている場合、出産後6ヵ月以上月経は始まらないことがよくあります。さらに赤ちゃんがひんぱんに母乳を飲む場合はその傾向が強くなり、この期間は妊娠の可能性が低くなります。
  • 母乳育児は通常より多くのカロリーを使いますし、母乳育児中は代謝も変化します。多くのお母さんは食事制限をしなくても、体重を徐々に減らすことができるでしょう。
  • 母乳育児をしたお母さんは閉経前の乳ガンにかかりにくいことがわかっています。卵巣ガン、尿路感染症、骨粗しょう症も予防します。
  • 母乳育児をすると、時間とお金、手間が省けます。
  • おっぱいタイムは、リラックスタイムになったという人もたくさんいます。
  • 赤ちゃんにお兄ちゃんかお姉ちゃんがいれば、授乳しているのを見ているだけで、自然なかたちの性教育になります。

赤ちゃんが生まれて、はじめて心から「母乳で育てたい」という思いを抱く人も多いでしょう。その気持ちは自然の理にかなったものです。そして、ほんの1滴でも、それはお母さんが赤ちゃんにすぐにしてあげられる、すてきなプレゼントなのです。


出産前から知っておきたいことをもっとくわしく

赤ちゃんに母乳をあげたいママが妊娠中から知っておきたい情報をまとめました。


いっしょに
よく読まれている質問


「つどい」で経験談を聞こう

ここに掲載した情報はよくあるケースを想定しているため、すべての方に当てはまるとは限りません。つどいに参加すると、よりあなたにマッチしたヒントが見つかるでしょう。