豊胸術を受けたことで、母乳育児に何か影響があるのではないかと心配なのですね。豊胸術を受けた女性の中には、そのことで何か自分だけ特殊な事情を持っていると感じて、相談をためらう方が多いかもしれません。それでも、母乳で育てたいと願い、ラ・レーチェ・リーグに相談してくださったことは、勇気のあるすばらしいことです。
ひと口に豊胸術を受けたといっても、手術を受けるにいたった理由や、手術の方法、片方の乳房に手術をしたのか、あるいは両方なのか、などその状況はさまざまです。例えば、手術の方法が授乳能力を保つように医師が配慮していて、乳腺組織を破壊しておらず、乳管も遮断されていない、そして乳腺や乳首への神経や血行を切断していなければ、母乳育児は問題なくうまくいきます。
仮に、あなたが手術後に乳房の感覚が失われていると感じていても、やがて神経は再成長し、乳管も再開通(すなわち再生)されるので、赤ちゃんに母乳を飲ませながら、少しずつ感覚を取り戻すのを待つのもひとつの方法です。母乳は乳房の中でつくられ、ホルモンによって押し出されるのですが(射乳反射といいます)、お母さんがリラックスして授乳すれば、たくさん出てきます。赤ちゃんが欲しがるたびに欲しがるだけ、どんどん授乳するようにしましょう。
詳しくは、小冊子『乳房にインプラントを入れている人の母乳育児』をご覧ください。
母乳が足りてる目安や赤ちゃんがしっかり飲めるためのコツなど、よく聞かれる疑問をまとめました。
ここに掲載した情報はよくあるケースを想定しているため、すべての方に当てはまるとは限りません。つどいに参加すると、よりあなたにマッチしたヒントが見つかるでしょう。