乳首が出ていないと、赤ちゃんへの授乳が難しいのではないかと思って、心配されているのですね。乳首の形は一人ひとり違いますが、赤ちゃんは乳首だけではなく、そのまわりの乳輪(乳首のまわりの褐色の部分)に吸いついて母乳を飲むので、授乳の際に、赤ちゃんが適切に吸いついていれば、乳首の形の影響はほとんどないと考えられています。
母乳育児に詳しい多くの専門家は、適切に乳房を含ませることで、赤ちゃんはしっかりと吸いついて、扁平乳頭や陥没乳頭を引っぱり出すと考えています。乳房がパンパンに張って、乳首が引っ込んでしまうときは、授乳の前に少し手で母乳をしぼっておくと乳首が出てきやすいようです。
ラ・レーチェ・リーグのつどいに参加したあるお母さんは、「出産後、乳首が引っ込んだままで、赤ちゃんがうまく吸いつけなくて困っていました。それでも根気よく吸わせているうちに、乳首のまわりがだんだんと軟らかくなってきて、上手に吸いつけるようになりました」と話していました。この方はその後、母乳育児を楽しまれ、2人目の赤ちゃんははじめから順調に母乳を飲んだそうです。
赤ちゃんが欲しがるサインやしっかりと吸いつくコツ、授乳の長さや回数など、授乳について、産後すぐから知りた情報をまとめました。
ここに掲載した情報はよくあるケースを想定しているため、すべての方に当てはまるとは限りません。つどいに参加すると、よりあなたにマッチしたヒントが見つかるでしょう。