たいへんな災害が起き、避難所などいつもと違う環境のなかでの生活をされ、食事をするのさえもやっとのことと思います。多くの不便に耐えながら赤ちゃんと一緒の生活で、配給を待たなくても与えられる母乳の分泌をできるだけ増やしたいという思いがあるのですね。
今から母乳の量を増やしたい場合は、次のような方法があります。
乳児用ミルクをあげるときは
このようなたいへんな状況であるにもかかわらず、何よりも大切なことは、お母さんがずっとされてきた母と子のふれあい(マザリング)そのものです。被災され、難しい状況のときもあるかもしれませんが、リラックスすることが大切です。多くの場合はリラックスして赤ちゃんにどんどん吸わせれば母乳の量が増えていくものです。
(『だれでもできる母乳育児』153ページより抜粋)
今は日常と違って特別な状況下で生活をされているので、リラックスすることが難しいと感じられるかもしれませんね。リラックスの方法にはさまざまなものがあります。自分がいらいらしたり、緊張していたりするときは、1分でいいですから深呼吸してみましょう。軽く体操をしてもいいでしょう。緊張した筋肉がほぐれ、血液の循環もよくなりますよ。赤ちゃんと一緒に体操をするのも楽しいですね。天気がよければ、赤ちゃんと散歩してみましょう。
(同89ページより抜粋)
中には非常にまれですが、さまざまな理由で母乳の量が赤ちゃんの必要とする量まで増えないお母さんもいます。母乳を少しでもあげることで、それだけ赤ちゃんは感染症にかかりにくくなります。乳児用ミルク、あるいは月齢が進んでからは離乳食を与えながら、母乳を続けることができます。
(改訂:2024年4月2日, 2019年4月3日,2018年3月22日)
作成:「災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会」
災害時には、それまでと同じように授乳を続けられることが、お母さんと赤ちゃんのとって安心となります。災害時に役立つ情報をまとめました。
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*相談員は、授乳の経験を持ち、トレーニングを受けて認定されています