発育曲線が母子手帳の下の曲線ぎりぎりにあるのを見て心配されているのですね。赤ちゃんの健やかな成長を願っておられるお母さんの温かいお気持ちが伝わってきます。

体重の増え方を見る際には、遺伝的な資質、そして赤ちゃんの個人差を考える必要があります。健康ですくすく育っていても、赤ちゃんはみんな体格が違ってきます。

ラ・レーチェ・リーグの創設者のひとり、マリアン・トンプソンには2人の姪がいました。1人は生後6ヵ月、もう1人は1歳半でしたが、2人とも体重は同じ。それでも医師は、それぞれに健康な赤ちゃんだと太鼓判を押したそうです。

ラ・レーチェ・リーグのつどいには母乳で育っているたくさんの赤ちゃんが集まりますが、みんな体格はさまざまです。

各市町村が発行している母子健康手帳の「幼児身体発育曲線」には「身長と体重の発育曲線の帯の中には、各月・年齢の94％の子どもの値が入ります。乳幼児の発達は個人差が大きいですが、このグラフは一応の目安としてください」と書かれています。この発育曲線に沿っていればその子なりに成長している、と言えます。

発育曲線の帯の傾きよりも、傾きが小さくなっていったり、帯から外れていったりするような場合は注意が必要ですので、病気が原因となっていないか医師に確認してもらいましょう。

定期的に乳児健診を受け、特に問題がなければ、赤ちゃんが欲しがるときにしっかり母乳を飲ませてあげてくださいね。
母乳がたりているかどうかを見分ける簡単な方法は、こちらをご覧ください。