授乳のために乳首(ちくび)をふくことが必要だと思われているにもかかわらず、災害にあわれ清浄綿が手に入りにくくなり、ふくことができなくなりそうで不安に思っていらっしゃるのですね。このような状況下にもあっても、赤ちゃんのために最善のことをしたいと思うお母さんのあたたかい気持ちが伝わってきます。
乳首のまわりにあるモントゴメリー腺から、肌を保護し細菌の増殖を防ぐ分泌物が出ていますので、実は乳首を清浄綿などでふく必要はありません。基本的には水でふく必要もありません。 シャワーを浴びる機会があったときに湯か水で洗えば十分です。石けんは、その自然の潤滑油を洗い流して乾燥させてしまいますから、使わないようにしましょう。手が洗えない状態で指が汚れているのが気になる場合でも、乳首や乳輪(乳首の周りの褐色の部分)さえさわらなければ、心配ありません。
(『だれでもできる母乳育児』31、56~57ページより抜粋)
(改訂:2019年4月3日)
作成:「災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会」
災害時には、それまでと同じように授乳を続けられることが、お母さんと赤ちゃんのとって安心となります。災害時に役立つ情報をまとめました。
災害が起きたときも、それまでと同じように授乳を続けられれば、お母さんと赤ちゃんの安心となります。つどいに参加して、さまざまな母乳育児の情報を得ておくことが、いざというときの助けとなることでしょう。