ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル(LLLI)より
世界母乳育児週間(8月1-7日)によせて
創設60周年を迎えたラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル(LLLI)は、世界母乳育児行動連盟(WABA)が始めた世界母乳育児週間の25周年を、WABAと共に祝います。
今年は特に「同じ目的のための協働」を掲げ、共に世界中の母乳育児の保護・推進・支援のために協働します。
WABAの「母乳育児支援のための温かい輪」運動は、赤ちゃんの最初の1000日に母と子が途切れのないケアを受けられるよう、あらゆる場でさまざまな支援者とつなげようという運動です。その期間は赤ちゃんが生まれるずっと前から2歳かそれ以上になるまで続きます。温かい支援の輪の中で一貫性のある情報を受け取ることで、母と子は継続支援とスキルのある援助を受けることができます。親はエンパワーされ、矛盾した情報から守られる必要があるのです。
LLLIの使命は、母親から母親への励ましと情報提供によって、母乳で育てる世界中のお母さんをサポートし、母乳育児が赤ちゃんとお母さんの心身の健康のために重要であることを、いっそう理解されるよう努めることです。
こうした使命は、「母乳代用品のマーケティングに関する国際規準」(NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会のサイトにリンク)を守る世界中の他団体と協働することで達成されます。
昨年、WABAは国連の持続可能な開発目標(SDGs)を4つのテーマに分けました。それぞれのテーマは互いに関連し、それぞれ母乳育児に関連しています。
こうした目標を達成するために、LLLIは、温かい支援の輪の一端として、これからも次のような活動を続けていきます。
ラ・レーチェ・リーグ(LLL)は“母乳で育てたいお母さんを支援する”ボランティア団体です。「1対1の人間的なあたたかみを大切にし、お母さんがお母さんの思いに寄り添いながら支援する」ことを原点に、母乳育児の情報を提供し、励ます活動をしています。1956年にアメリカで誕生して以来、世界中に活動が広がりました。7人の創設者が始めた「母親から母親へ」という独特の支援の方法は、半世紀以上経った今もなお、世界各国のラ・レーチェ・リーグ リーダーに受け継がれています。https://llljapan.org/
世界保健行動連盟(WABA)は、世界規模で母乳育児を保護・推進・支援する個人と組織の世界的ネットワークです。WABAの活動は、「イノチェンティ宣言」、「すばらしい未来を作り出すための10のリンク(連結)」、「乳幼児の栄養に関する世界的な運動戦略」に基づいています。WABAの現在の中心団体は、乳児用食品国際行動ネットワーク(IBFAN)、ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル(LLLI)、国際ラクテーション・コンサルタント協会(ILCA)、ウェルスタート・インターナショナルと母乳育児医学アカデミー(ABM)。WABAは、ユニセフ(国際連合児童基金)の諮問資格を有し、また、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格をもつNGOです。https://waba.org.my
日本では、母乳育児支援ネットワーク(BSNJapan)がWABAの支援団体として登録され、WABAから毎年発行される世界母乳育児週間のパンフレットを日本語に翻訳して紹介しています。https://bonyuikuji.net
母乳のこと、離乳食のこと、月齢とともに変わる育児の悩み。
ラ・レーチェ・リーグの「つどい」はなんでも話せる、ママたちの居場所です。