赤ちゃんとの新しい生活では
喜びばかりではなく
これまでと違ったストレスを
感じることがあるかもしれません
それは多くの人が経験する自然なことです
ストレスを減らし
この時期を乗り切るための「ヒント集」
あなたに合うものが
1つでも見つかりますように
回復のために十分な時間をかけてください。体やホルモンバランスの面で、そして精神面でも、出産後の回復には予想以上に時間がかかることもあります。
赤ちゃんとの時間を楽しみ、ほかのことは後回しにしましょう。入院中は快適に過ごすようにし、自宅に帰ってからもしばらくは周囲の人に思い切り甘えましょう。(帝王切開や合併症があるのなら、なおのことです)
友だちや親せきの訪問は、時間も人数も控えめに。来客をもてなそうとする必要はありません。あなたがパジャマでいたら、お客さんも長居しないでしょう。
お昼寝もいいものです。赤ちゃんが寝ている間に飛び回って、あれこれ雑用を片付けようとしないで。
すべてのものごとが同じように重要なわけではないのです。体力を温存しましょう。
あなたにはそれだけの価値があるのだから! 肌や髪の手入れをしたり、シャワーやお風呂の時間をゆっくり取ったり、何かお気に入りの本を読んだりするのもいいかもしれません。
あらかじめ決めた時間どおりにお世話しようとすると、心身の負担になります。赤ちゃんのタイミングと自分の感覚に合わせましょう。
赤ちゃんの世話をするという、またとない愛おしい時期はあっという間に過ぎてしまいます。今、目の前の赤ちゃんとの一日一日だけを考えてみるのはどうでしょう。
赤ちゃんの様子に気づきやすく、すぐに応えられるので楽です。お母さんも赤ちゃんも横になった姿勢で授乳(添え乳)すると体も休まります。
赤ちゃん体操のクラスに参加したり、散歩したり、赤ちゃんにかわいらしい洋服を着せたり、公園でひなたぼっこしたり、自然の中を散策したり、気分転換できることならなんでもしてみましょう。
リラックスの方法や瞑想を取り入れると、短いひとときでも、よりゆったりと休めます。お産のときのリラックス法を思い出してやってみるのもいいでしょう。
栄養があって健康的な、簡単に食べられる軽食が手近にあると便利です。
授乳の度にこまめに水分を取りましょう。無加糖の果汁100 %ジュースやノンカフェインのお茶などでもいいですね。
座りながらエクササイズをしたり、短時間でも立ち上がって少し体を動かしたりするといいでしょう。疲れを感じているときは無理をしないことも大切です。疲れや痛みがあると、気分が落ち込んだりいらいらしたりというマイナスの感情が強くなることもあります。
新鮮な空気を思いっきり吸い込むと、気分がすっきりするかもしれません。赤ちゃんを抱っこひもに入れて、散歩に出かけてみるのもいいですね。最初から無理をして遠出しすぎずに、体と相談しながら少しずつ慣らしていきましょう。
具体的なスポーツが念頭にある場合、産後どのくらいで始めたらいいのか、医師に尋ねてみると安心です。
「できることがあったら何でも言って」という周りからの申し出に甘えてみませんか。遠慮せず頼んでみましょう。
食事のしたくやうえの子の世話をする家族に、少しでも感謝の気持ちを伝えることが、この時期を乗り越えるための大きな力になっていくでしょう。
肩にそっと手を置いたり、背中をさすったりといった何気ないふれあいは、2人がこれからも共に歩んでいくための大きな助けとなります。
子ども連れでおしゃべりしたり、一緒に何かをするサークルやつどいに参加したりしてみましょう。出産した施設の同窓会、地域の親子教室、ラ・レーチェ・リーグのつどい、子どもを見守り合える仲間やご近所との交流などはどうでしょうか。あなた自身が新しい仲間づくりを始めることもできます。
どうぞ母親としての直感を信じてください。あなたと赤ちゃんにとって何がいいのか、いちばんよくわかっているのは、あなたなのですから。
産後すぐの頃には、たまらなく悲しい気持ちやつらい気分になる人もいます。多くの場合、これはホルモンの変化や疲れによるもので、一時的なものです。マタニティーブルーとも呼ばれ、1~2週間で軽快することがほとんどです。
もしも、次のように日常生活を困難に感じる日が続いたり、症状が強かったりするようなら、産後うつの可能性もあるので、ためらわずに専門家に助けを求めましょう。
本人が難しい場合は、家族が外に支援を求めることも大切です。
*画像から閲覧用PDFが開きます
*印刷されたものはショップページから購入できます
参考文献 Lois Nightingale. Stress Reduction for New Mothers
https://www.nightingalecenter.com/blog/stress-reduction-for-new-mothers